合成宝石と模造宝石を一緒にする方がいらっしゃいますが、全くの別物宝石です。
◆合成宝石と模造宝石の違いについて
・合成宝石
企業内の研究室で作られた宝石で、天然石と基本的に同じ化学組成、結晶構造、特性をもってます。
・類似石
外観だけ似ている物を示し、天然石、あるいは人造石がもちいられます。
そのため、化学組成、結晶構造、特性は異なります。
◆合成宝石の見分け方
合成宝石の見分け方の一番のポイントは、宝石の内包物の特徴を確認することが最も重要です。
合成宝石の内包物の特徴を観察することで、製法まで理解することもできます。
例えば、サファイアやルビーの場合だと、
フレームフュージョン法、結晶引き上げ法、フラックス法などがございます。
世田谷堂に持ち込まれる合成宝石の90%以上が、フレームフュージョン法です。
合成宝石を製造するには、一番安い方法なので当然の結果でしょう。
さて、フレームフュージョン法の特徴ですが、
天然宝石には存在しない、特徴的な内包物が発見することができます。
天然宝石の内包物の成長構造は直線状、あるいは角張っているのに対して、
合成宝石は平行な湾曲した線(カーブライン)が発見することができます。
最初は探すことが難しいですが、角度を変えたりすることで発見できます。
世田谷堂では、買取業者からの鑑別も行っており、先日も、
フレームフュージョン法の合成サファイアが持ち込まれました。
その合成サファイアは、イエローサファイア(オレンジサファイア)で、
曲線状の成長パターンを見つけるのが非常に困難でした。
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